「相性の良さ」ってどういうことだろう?ホロスコープの見方から考える

前回のブログ「結婚前におさえておきたい法則はコレ!」から派生して、ふと「相性の良さ」について考えたので、それを書き留めておこうと思います。

『相性の良さ』と言うと、「良さ」という言葉に引っ張られて、Good(常に仲が良い、喧嘩をしないなど)なのか、Bad(先程の逆)なのか、という判断をしているように思われがちですが、その二元論で相性を語るのはわたしは正直難しいと思っています。

相性占いを求められたとき、わたしが見ているのは、どれだけ相手と絡みが生じやすいか、しかもその絡みの中で、その人(の魂)が求めている学びが得られそうかどうか、です。

相性の見方としては色々ありますが、王道どころとしては、本人とパートナーの惑星が①重なり合うか、②180度の対面で向き合うかを見ます。

①であれば、重なっている惑星にもよりますが、同じタイミングで同じ方向性に意識を向けやすいので、一緒に行動を起こす上で摩擦は生じにくいと言えるでしょう。その結果として、相性はGoodだ、言えるときはあります(繰り返しますが、惑星によるところがあるので、種類によっては一方が他方に圧を加え、動きにくさを感じさせることもありえます)。

②の場合は、似たところもあれば異質なところもある2人の間でキャッチボールをするイメージです。ボールはひとつなので、どちらの質も同時に100%発露させるということは難しいのですが、お互いに相手を尊重しながら納得のいく落としどころを見つけていく関係性と言えます。

①も②も数が多ければ多いほど、2人の絡みが生じやすくなるので、結果一緒に過ごす時間が長くなる、だから生涯のパートナーとして適している、と言えるでしょう。

ここでいつも思うのは、相性を見るときに何故①だけではなく②も見るのか、ということです。

仲良しこよしの関係を続けていくだけだったら、別に①だけでいいはずです。②ははっきり言って面倒くさいです。わざわざ違うところを擦り合わせていくわけですから。

②の配置は占星術では「オポジション」と言い、日本語では「対立」と訳されています。19世紀より前、心理学が占星術の世界に流入する前の古典占星術においては、オポジションを取ると、どちらか一方しか発現しない、と言い切る流派もあります(余談ですが、ひと昔前の、日本の亭主関白とその主人に黙って従う妻という構図は、「どちらか一方」という解釈にピタリとはまるなぁと思います)。

対立関係を持つふたりが一緒になるのは何故なのでしょう。
それはやはり人間は常に学び続けていたい、自分の質を磨き続けていたい生きものだからだと思います。

①よりも②のほうがストレスがかかりますが、1人では見出せなかった道が拓けてきたり、人間関係の築き方に柔軟性が生まれたりと、智慧が増えていきます。感情を揺り動かされることも多く、そのときはしんどさを感じるかもしれませんが、後から振り返ってみれば深みのある人生を送ってきたと思えるでしょう。

ただ、ストレスばかりだとつらいので、①もプラスして心地よさ、ラクさも感じられるようにしているのではないかと。

②だけではなく、他の向き合い方をしていても、ご本人自身がもつ惑星の配置と類似していれば、わたしはそれを重要視することも多々あります。わたし自身、150度という角度を取る惑星配置を持っているのですが、夫の太陽とわたしの太陽も150度で、自分の中の学びを夫ともやっていると感じるときがありますので。

結論、わたしは、相性というものは良し悪しで考えるのではなく、「相手の性に向き合えるかどうか、相手と一緒によい落としどころを見つけていきたいと思えるかどうか」で考える、という認識に改めたほうがいいと思うのです。

その向き合える覚悟が自分の中に熟されたとき、結婚という話も自然と出てくるし、前回のブログに書いた「結婚前の法則」も乗り越えていけるのでは、と思うのです。