「あ、こんな感じで自分を 自由にして仕事していいんだ!」と 体感したお話

昨日のブログの続きです。

まだ出来上がっていないもの、
わたし個人があったらいいなと
思うものを提案してはならない
という枠の中に、無意識に自分を
押し込めていたと気づいた後、
「あ、こんな感じで自分を
自由にして仕事していいんだ!」と
体感したお話です。

本写真は、本文とは関係ありませんが…
自由つながりということで(笑)


気づきがあったと同時に
わたしはあるWebの新規提案営業を
任されました。
当時、営業支援に入ってくださっていた
某商社の方と、Web開発のトップとチームを組んで。

まずは3人で一緒にお客さまのところへ
行って、どんなニーズがあるかヒアリング。

その数日後、商社の方が来社したときに
「次回訪問で、どういう提案を
持っていきましょう?」
というラフ打ち合わせが始まりました。

わたしは、何をどう提案すればいいか
さっぱり分からず、その打ち合わせまでに
準備で来たのは、お客さまのニーズを
Powerpointの1ページに
書き留めただけの、
提案書のドラフトとも
呼べない紙だけでした。

そしていきなり、
「伊藤さん、どうすればいいと思う?」
と開発トップに聞かれて、わたしは
Powerpointに書いたことをそのまま
ホワイトボードに羅列するので
精いっぱい、あとはフリーズしてしまいました。

「分からん……何が正解なのか、
さっぱり分からん……」と。
そう、まだわたしは
どこかにあるかもしれない正解に
自分を合わせにいっていました。

ペンが止まってしまった
わたしを見かねてか、
「じゃ、僕の考えを
言ってもいいですか?」
と商社の方がペンを取り、
こういう要件でどうでしょうという
アイディアをさらさらさらっと
ホワイトボードに書き出しました。

それを見ながら、開発トップは
「ああ、いいですね、
それならできますよ」とか
「あー、それはちょっと難しいかな」
とか、出てきたアイディア
ひとつひとつに答えていきました。

それを見ていてわたしは
「あれ?そんなんでいいの?
今ある機能をいかに組み合わせるかと
どう見せるかだけのことじゃん。
だったらわたしにも言えた。」
と拍子抜けしました。

そして、あぁっ、また自分を
自由にしてなかったんだ(ノ_<)と
後悔しました。

「じゃあ、これ、伊藤さんが
提案書にまとめてね。
で、また打ち合わせましょう。」
と、その場は終了し、
わたしはそれから早速
提案書をまとめました。

打ち合わせ時に決めたことに加えて、
こんなこともできたらいいと
思うことを盛り込んでやれ、
次回打ち合わせ時にすりあわせられれば
いいんだから、と開き直って
自分の好きなように書き上げました。

書いているときは
めちゃくちゃ楽しかったです。
だって、自分が使いたいと思うものを
書いていましたから。

そして次の打ち合わせ時に
開発トップがわたしの提案書を見ながら
こう言いました。

「いいじゃない!前回から
比べものにならないくらいいいよ!
すごい成長っぷり!
今ある機能ですぐできるし。
いや〜、僕は嬉しいですよ‼︎」と
ベタベタに褒めてくれました。

今思えば、わたしに自信をつけさせる
ための大袈裟な褒めだったのかなと
思いますが、自分の思うところを
出すことで、むしろ
仕事が動いていくのねと
体感した出来事でした。

それから間もなくして
思うところあって、一度辞めた
投資家向け広報の担当へ
自ら希望を出して社内転職を
しましたが、それ以降も
自分なりの考えを出すことを
自分に許すということは
意識しつづけました。

自分に許すことを強く意識したときほど
この資料、判断しやすくて役に立った、
使いやすかった、といった評価を
もらうことが多かったです。



この2日間、わざわざ時間を割いて
わたしのブログを読んでくださった
あなたは、どこか自分を枠に
とどめているという
もどかしさのようなものを
感じていらっしゃるのでは?
と思います。

わたしの体験と似たようなことが
すべの人に起こるとは思いません。
役に立つかどうかも分かりません。

ですが。
あなたが枠を外して
自分を自由にすることを
自身に許す、そのちょっとした勇気を
このブログを通してあなたが
もし持つことができたとしたら。

それはとても嬉しく思います。


自分の枠の外にいる人をみて、枠内にいた自分に気づき許す、という体験


自分に許す。
 
自分がやりたいと思うことを
「考える」ことを。
  
やりたいことを「やること」を
許す、じゃなくて。
もっと手前の、
そもそも「考えること」を
許してますか?
っていう。

先日FBにこのように投稿したところ、
同じように考えいたとお友達が
コメントをくださり。

「枠の中にどっぷりつかってると、
枠の中にいることに気づきにくくて、
自分の枠の外の領域にいる人を見て
初めて、うわっと気づく…という
体験を数年前にしたことを、
ブログに書こう書こうと思って」いる
とお返事したところ、ありがたいことに
それ、早く読みたい!
とのお声までくださったので、
今日は「masakoが仕事において
自分の枠を外したとき」
のことについて、書いてみようと思います。



あれは、転職して3社目のITベンチャーで
プロジェクトマネジャーのサポートをやっていたときのことでした。
(今と職種が全然違う(笑)

当時の社長から、
「お前はその歳(当時確か28歳)にも
なって、どうして仕事を自分なりに
創っていかないんだ?」
というようなことを言われました。

わたしは心の中で
『自分なりに』ってどういうこと⁈
分かりませーん!´Д`
と叫んでいたのですが、
それも言えずにただ黙って
社長の前でうつむいていました。

続けて社長は
「あいつ(わたしと同い年の営業
男性)を見てみろ。自分で思うように
お客さんに提案して、仕事を取って
きてるだろ。お前もあれくらい、
できてもいいはずなんだが。」
とおっしゃり。

現時点でわたしは彼よりできていない
という事実を突きつけられて
ショックとムカツキが同時にきましたが
事実ですし、こうします!という
考えも出てこなかったので
何も言い返せませんでした。

それからしばらく、わたしは
彼の仕事の仕方が気になって仕方ありませんでした。
どうやって仕事を創っているんだろう?と。

耳をそば立てて聞いている限り、
彼が持ち出すアイディアは
ひとつひとつはそんなに
びっくりするほど凄いわけではなくて
(失礼なやつ(笑))

でもそれらは、あったら楽しそう
お客さまが喜びそう、
そのUIならついつい触りたくなるかも
というものがたくさんありました。

で、開発メンバーに
こんなことできますかねー?
とさくっと持ちかけ、
どのようにしたら実現できるか
こまめに打ち合わせし、
実現の見通しが立ったところで
プレゼン資料に落として
お客さまへ持っていっているのでした。

「うそ……あんなに自分の
ジャストアイディア、
出していいもんなの?」
と衝撃を受けました。


一方でわたしは。
「お客さまが求めるものを
正確に作らなければ」と思いながら、
お客さまのところへヒアリングにも
いかず(運用フェーズに入っていた
案件のトラブル対応に追われがち
だったのもありますが。
ま、言い訳ですね(笑))
自分のこうしたらよいのでは?
というアイディアも全く出さず
淡々と仕事をこなしており。

まだ出来上がっていないもの、
わたし個人があったらいいなと
思うものを提案してはならない
という枠の中に、無意識に自分を
押し込めていたと気づかされました。

文章にすると、たったこれだけの
出来事なのですが、
わたしがもつ枠の外にいた
男性を意識して観察したことで、
仕事を自分なりに考えることを
自分に許していなかったのだと
まざまざと気づかされたのでした。

これと時を同じくして
ひとつの新規提案を任されることに
なり、そこで
「あ、こんな感じで自分を
自由にして仕事していいんだ!」と
実際に体感したわけですが、
長くなるので今日は一旦この辺にして
続きはまた後日(^-^)/